(2)なぜ、MONZAが開発したAJ指数値と演出馬指数は、1レース100パーセント的中を可能にしたのか。

ここではMONZA研究所のデータが、なぜ、ここまで的中するかということです。
実は2009年1月の金杯から2011年6月までの全重賞レースに限って、MONZA版の データを取ったところ、3連複の組み合わせにない組み合わせを選んでしまったのは、12回ありました。正確に年間の重賞レースがいくらと計算していませんが、わかりやすいように150レースを年間の重賞レースとすると、2年半のレースすなわち、375レースのうち12回を不的中させてしまったということは、3,2パーセントもの確率で不的中にしたことになりますが,これはそのデータがすべて加わることによって、現時点では100パーセントの的中率になっているわけです。

では、どうしてそれだけ的中するか。しかもすべて3連複での的中ができるか、ですが、先に当たらない理由に挙げた、データの不統一制を、すべて是正した点が、この成果の第1点にあげられます。
それをAJ指数値と呼びますが、これは出走各馬の今レースにおける性能指数を、数字に置き換えて示したものです。
これは基本的な分類を9つに細分化し、さらにその9つを大きく3つの性能に分類して、3着までの入線可能率を出し、さらに枠順による有利不利も、同様に9つの分類として、これを運命指数として包括、都合36の性能で分類したものを、AJ指数というわけです。
ですから、人気などだけでは得られない、偶発的な馬番にも対応した、緻密な指数値を提供しているわけです。

さらにこれはかなりの解説を要しますが、これらのAJ指数もそうですが、JRAの指数にしても、実はレースにおける駆け引きということが、一切反映されていないわけです。一つには騎手の存在もありますが、馬というのは、それこそAJ指数に示したように、馬そのものの性格といっていいでしょうが、たとえば人間でいうところの血液診断のように、ABOの4パターンがあるのと同様、走りかたのクセというのがあるわけです。
たとえば逃げ、先行、差し、追込というのもそのひとつです。
こうした走法パターンというのは、いくら騎手が名手でも、馬そのものの性格で走ることが多く、そうした似た性能の馬が多くなるほど、レースを構成する馬群という位置づけになっていくもので、その馬群によってレースというものは展開されることがほとんどなわけです。

ということで、これらを演出馬指数と呼ぶのですが、この演出馬指数がわかっていると、そのレースでその演出馬群の取捨から、演出馬群から何頭入線するかまで、ほぼ分析できるわけです。

つまり、可能性のある入線可能馬を、さらに絞り込むことができるキーホースを、演出馬と呼ぶわけで、これによって、最低でいきますと、4、5通りの買い目で、的中を可能にしてくれるようにもなったのです。


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